パレオダイエットは、英語での綴りでは”Paleolithic diet”。西洋のダイエット方法です。英語では”hunter gatherer diet”と呼ばれ、狩猟採集社会食事法、”caveman diet”=穴居人ダイエットとも呼ばれています。日本語では”旧石器時代食”や”原始人食”と呼ばれている。旧石器時代=”Paleolithic Era”の野草と野生動物を中心とした食生活を真似るという概念である。
昔々、260万年前は、狩猟採集の生活=野生の動植物の狩猟や採集を生活の基礎とする社会組織があったのです。農耕がスタートしたとされる新石器時代までは、全人類は狩猟採集社会でありそういった時代だったのです。
そういった生活、時代の背景からは、肥満や病気とは無縁であり現代病もなく健康的だったのです。そのような背景があるからこそ、その当時の時代の食事を真似して食べれば、今の現代社会の人間も皆、昔のように同じく健康的になれるという考え方・思想に基づいたものでもあるのです。
更にいうと人間の身体というのは、260万年前から遺伝子もその生活スタイルに合うように組織化されて細胞なども進化していないのです。農耕の時代以降も、新しいこの現代生活には適応さえしていないとも、考えられているのです。
なので、現代病の多くの原因と言われている物は、”食べ物や外側の環境の変化=発展した社会の環境”に適応出来てないというセオリーもあるくらいなのです。そんな博士もいて学説的に話している人もいる程です。
農耕を始める1万年前までは、ずっと人間は「人間らしい生活」をしてきているので、今の文明の発達には実はついていけないというのがほとんどだと、実感してます。昔は、自然や動物と調和して生きていました。だからこそ、健康的であり、そして脳や細胞・DNAさえも健康的でした。「人間らしい生活」をすることによって、心も満たされていた証拠なのかもしれませんね。
そこでセレブ達は、こういった事に注目し、遺伝子的にも自分達に合っているという「狩猟採集の頃の食事や生活」に沿った食事方法や健康方法を取り入れて、”より健康的になろう”という発想であり簡単で楽で、シンプルなダイエット方法がこの「パレオダイエット」なのです。
ウキペディアから以下抜粋させて頂きます↓
農業の発達により米・小麦・トウモロコシなどといった穀物を中心とした食生活が広まり、また牧畜により乳製品や豚・牛・羊などの獣肉を摂取するようになり、人類の食生活は大きく変わったのが現代社会です。
パレオダイエットは旧石器時代の食事に立ち返ることを念頭に置き、農耕や牧畜に頼らず、日常的に簡単に入手できる魚介類、鳥類、小動物、昆虫、卵、野菜、キノコなどの菌類、根菜、ナッツ類などを中心とする食生活です。
旧石器時代には、自然界から容易に入手できなかった穀物・豆類・乳製品・芋類・食塩・砂糖・加工油は原則的には避けるのが主流。
消化器病学専門医のウォルター・L・ヴォーグトリンによって、70年代中期に最初に流行したこのダイエット方法は、多くの著者や研究者によって推奨されてきたのです。
旧石器食事法=パレオダイエットの考え方は、人間の遺伝学性質が農業が始まった頃(およそ1万年前)からほとんど変わっていないという考え方に基づいている。この考え方は進化論医学のテーマの一つである。パレオダイエットでは、現代人も旧石器時代の先祖の食生活を遺伝的に受け継いでいると考える。そのため、健康であるための理想的な食事法は、我々の旧石器時代の先祖と同じような食事をとることであると考えている。
また、このダイエット法の提案者は以下のように主張する。「旧石器時代と同様の食生活を送っている人が現代にもいます。その人たちの多くは、豊かさから生じると言われる『現代病』にかかりません」複数の研究結果から、パレオダイエットは他の様々なダイエット法より良い結果を示していると指摘されている。さらに、農業が始まる以前の食生活には、健康維持に良い栄養上の特徴が多くあるとも指摘されている。 旧石器時代食10日間投与後には、被験者の血液中の脂質プロファイルには有意に改善がみられた。
パレオダイエットは、栄養学者と人類学者の中で物議をかもしているダイエット法である。
2015年、米国大統領予備選挙で共和党の候補者であったジェブ・ブッシュは、パレオダイエットで減量に成功したと報道された。
今の現代社会でも実践できる食べ物と食べ方
1.加工食品を食べないこと。
狩猟採集生活の時代では、狩獲した動物の肉や魚がメインでした。
更に野菜や木の実も中心とした食事方法をしていたので、”パレオダイエット”では、これらが主に食事の中心となります。
2.小麦・米・ジャガイモ・豆類など農耕が始まってから食べるようになった物は食べずに避ける。
3.牛乳・チーズなどの乳製品も避けること。
4.油は水素添加油の含まれるコーン油やキャノーラ油を避け、ココナツオイルやアーモンドオイル等、身体に優しい物がオススメです。
※ 原始人ダイエット=パレオダイエットと聞くと「大きな塊の肉をがぶついて食べる」というイメージを持つ人が多いと思いますが、一言で表現すると「加工食品ではなく、肉や魚・野菜を中心とした食事方法・食生活をする」ということです。
【 パレオダイエットのメリット 】
1.カロリー計算をしなくてもOKなこと。
パレオダイエットでは穀物を食べないので当たり前ですが、”炭水化物=糖質”が大きく除去されるのです。
なので結果として、肉と魚・タンパク質・野菜を中心とした食事になるので、同じカロリーだとしても”炭水化物=糖質”を摂取するよりも、お腹いっぱい食べらるのです。その結果として満腹感が早く得られるので、カロリー計算にこだわらなくても良いのです。お腹がいっぱいになるので、甘い物=糖質などに走らないので総合的に”カロリーも減る”という結果となるのです。

2.お腹いっぱいに食べれる
”パレオダイエット”は、ダイエット方法=減量法ではなく、あくまでも”食事法の一種”ということも覚えておきましょう。パレオ食であるのなら、カロリーを計算していちいち気にしてストレスを溜めることもなく、更にお腹いっぱい食べたとしても、結果的には総カロリーが減るということで、嬉しいメリットがあるのです。
3.身体がナチュラルに原始時代のようになる
このパレオ食を継続することで有害物質の摂取量が激減すること。現代病の多くに奇跡的な兆候が見られたりと、ホルモンバランスが崩れていたものが、いつの間にか整ったり、肌荒れが酷い人がお肌の感触が変化したなどの個人的な効果があるそうです。ですので、小麦や乳製品などのアレルギーを持っている人にとっては、このようなダイエット方法が、もしかしたら向いてるのかもしれないですね。小麦や乳製品を摂らないので、アレルギーがある人には、嬉しいダイエット方法となります。
【 パレオダイエットのデメリット 】
1.食費=コストがかさむこと。
食材を上手に選ぶ必要が出てくること。これは初心者としては、慣れないときついかもしれないですね。
「何を選ぶのか?」で、かなりコストも変わってきます。
本当なら、牛肉であればグラスフェッドビーフ(牧草を食べて育った牛)など、鶏肉ならブロイラーではなく放し飼いにされたもの、魚は養殖ではなく天然のものがパレオダイエットではオススメとされている。
これを「絶対に守ろう!」としてしまうとかなり難しい選択となってしまいます。日本ではこういった食材を手に入れることが、難しいのです。そもそも日本で「グラスフェッド」などという商品はほぼ見かけません。そしてコストもかなり高いのが現状です。しかし「本気でダイエットしたい!」「本気で身体のトラブルを改善したい!」という人には、私がこっそりとアドバイスを致します。
【 パレオダイエットに挑戦するときに気を付けること 】
糖質=甘いものを食べてもOK
パレオダイエットは肉や魚がメインなので、糖質制限ダイエットの仲間として間違われてしまいます。
ですが、パレオダイエットは糖質を禁止はしていません。
今までの食生活で、普段よく食べている米・パン・パスタ・小麦などの穀物でできている物がNGであって、糖質=甘い物が食べたい時には”さつまいも・かぼちゃ”等の根菜類を食べてOK。
野菜の場合、同じ量のパスタやお菓子を食べたとしても糖質量は、断然低いのです。更に糖質以外の栄養素も豊富なので、かなりオススメです。そして、何よりも腹持ちが良い=満腹感があるので食べ過ぎることもなく、ストレスなくたくさん食べれるという「安心感」が得られます。今まで「食事制限」などの我慢するダイエットをしていた人にとっては、嬉しいダイエット方法となります。
【 パレオ食を採り入れた生活のやり方 】
今日の記事を読んで「パレオダイエットをやってみよう!と思っても、何から始めたら良いのか?」と悩む人もいますよね。なのでまずは、肉と魚などのタンパク質を食べるのを増やして、米やパンを少しずつ減らしていき、徐々にやめていくという気持ちを持った食事を心掛けて欲しいのです。
毎日、3食、タンパク質を食べることを目標にしてみてください。
朝:普段食べているパンの代わりにさつまいもを食べるとか。寒い今の季節にはもってこいですね!
昼:お弁当や外食でのごはんを、少量のみ食べて、後は野菜などを沢山食べて、ゆで卵を増やして代えて食べてみる。
小腹が空いた時、間食が食べたくなった時には、ドライフルーツかナッツを食べてみること。
夜:白米はやめてみる。もしくは、少量のみにして、おかずを増やす。メインのおかずの肉や魚の量を増やす。野菜やサラダをたくさん食べる。具だくさんの味噌汁をたくさん飲む。
最初は、小さなことから、自分にとって、無理のないところからがスタートです。それが肝心であり、リバウンド防止にもなるのです。出来るところから。出来た数を数えてみましょう。
実際にスタートして、それでも「お腹が空いてしまう・・・」というのなら、ナッツやゆで卵を食べる回数を増やしてみてください。そして良質な脂質を増やすこと。良質な物を選んで食べれば、油を摂っても大丈夫なのです。
更に、このパレオ食をスタートしてから、「疲れが取れない・・・」と感じてしまうのなら、良質な塩を食事で採り入れるのを心掛けてくださいね。加工品を食べなくなると、自然と塩分が減ってしまうので、塩分不足になると疲れを感じやすくなる傾向があるのです。塩分を摂ることによって同時に、身体のむくみも抑制してくれる「カリウム」も忘れず摂ってください。
パレオダイエットは他の食事方法と同様、人によって向き、不向きがある。
まずは、やってみて少しずつ自分に合ったやり方を模索してください。ダイエットを成功させる秘訣は、まずスタートしてみて、小さな成功を積み重ねることです。まずは米とパンを少量にしてみたり、市販のお菓子を買わない。もしくは、少しだけ。お菓子も量質な物に代えてみる。これだけでも大きな違いが出てきます。最初から完全なパレオ食にしようとしなくても、軽くスタートしてもOKです。完璧なことを始めると、リバウンドに繋がるので、本当に少しずつでOKです。そして自分に合っているかやってみてくださいね。ダイエットは、継続が大事ですから。
豆知識
海外では、以前から流行しているのが、パレオダイエットなのです。ハリウッドセレブ達がこのパレオダイエットを習慣にしていることで人気となったり、メニューに”パレオ・フレンドリー”というメニューを載せている店も増えてきているのです。
海外やアメリカでは、流行に敏感なので、そういったダイエットをスタートすると、お店側もその流行をキャッチして、お店を繁盛させようという動きもみられ、ダイエットには好都合の環境が出来ますね。そういった部分では、海外でダイエットをスタートするのも有りかもしれませんね。
まとめ
このように、パレオダイエットについても、ウキペディアでもこのように記載があるように、「人間に合った、自然に沿った食べ物・食べ方」が古代昔からあったのです。それを発見した人も凄いですし、この記事にやってきたあなたも凄いのです。それを知ってください。この記事を読んで、あなたが「何を感じるのか?」「どう感じるのか?」は自由です。
ですが、ダイエットで上手くいかない人、ダイエットで苦しんでいる人というのは「正しいダイエット方法」を知らない人が多いのです。そして、身体を壊すダイエットをしている若い人が多いのも顕著にみられます。
そうやって「今だけ楽しめばよい。今だけ楽できれば良い」という人間の「短期間欲求」でいるから、肥満の人はどんどん増えていくし、現代社会の現代病もなくならないのでしょう。
人間は古代昔から、何も変わっていないのです。生活や環境が変わった、便利になったというだけで、「身体の細胞・DNA・脳・神経」などは、すべて変わってないのです。そうなると分かりますか?
自然の摂理に沿った生き方・食べ方をしていれば、必然と本当の自分の体型へ戻るのだということです。
自分の欲求=食欲=食べたいという欲望に気付き、ダイエットを成功させてください。今日のこの記事であなたのダイエットの意識が変われば幸いです。